中古ノートパソコンのバッテリーについて

PC

中古のノートパソコンを購入する際、
皆さんはどんな所に注意して購入しますか?

中古ならではの点としては、外観の傷、シール跡の有無、
キーボードのテカリ、ディスプレイの状態、付属品の有無など

いろいろあるかと思います。

それらの中でモバイルを前提に中古ノートパソコンを
購入する場合に重要な要素はバッテリーの状態です。

バッテリーとは

battery

英語では普通の乾電池(一次電池)も
バッテリーと呼びます。
私はどちらかというと電池というより、
自動車で”バッテリーが上がる”と言うように、
自動車の鉛蓄電池の方が馴染みがあります。

昨今はモバイルバッテリーが広く出回っているため、
そちらを連想することが多いですね。

ノートパソコンの電池もバッテリーと呼ばれ、
リチウムイオン二次電池(Li-ion電池)
多く使用されています。

このリチウムイオン二次電池には次のような長所・短所があります。

長所:メモリー効果がない、寿命が長い、高速充電ができる
短所:100%に近いバッテリー残量での高温使用・保管は劣化が早く進む
   過放電の場合もバッテリーを痛める。

通常、モバイルバッテリーなどはパッケージに容量、
充電可能回数などが重要な性能として記載されています。
パソコンの場合もそれらは大切ですが、ノートパソコンの場合は特に、

駆動時間が重要な性能となっています。

バッテリー駆動時間

どのように決められているか

一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITAJapan Electronics
and Information Technology Industries Association)
という協会があります。

この協会の情報・産業システム部会により策定されたものに
JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver.2.0)」というものがあり、
各メーカーともカタログには、その測定法に従い
測定されたバッテリでの駆動時間が記載されています。
よくカタログのバッテリ駆動時間にある”JEITA2.0準拠“ってやつです。

同部会のサイトのQ&Aにもありましたが、
各メーカーのバッテリ駆動時間の比較のための条件を決めましたよ
という意味のようで、
実際にユーザーが使った場合に〇〇時間持ちますよ、
といったものではありません。

低輝度でインターネットを見るだけの人もいれば、
最高輝度でガツガツ動画編集する人では、
バッテリーの消費が異なりますよね。

ちなみにJEITAのサイトには統計資料もあり、
パソコンの出荷実績などを見ることができます。

2021年度第一四半期ではモバイルノートの分野だけが出荷台数前年比増となっています。
コロナ禍でのテレワーク需要でしょうか?

JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver.2.0)

JEITA規格である バッテリ動作時間測定法(Ver.2.0)で定められている
バッテリの測定条件は次の通り。

項目 内容
音量 最低とする。(ミュートでも可)
画面輝度 150cd/m2以上。
最高輝度が150cd/m2に満たない製品においては輝度を最大とする
画面に白を表示している状態での輝度で規定する。

白とは、R,G,B 各画素データが最大値のときとする。
無線LAN アクセスポイントに接続した状態とする。
通信方式、通信の有無、電波環境、アクセスポイントまでの距離については規定しない。
なお、無線LAN機能を有しない場合は設定の必要はない。
その他の無線通信機能 オフでも可。
動画再生ソフト 動画再生ソフトをインストールしている場合は、インストールソフトを使用のこと。
インストールしていない場合は、ダウンロードまたは購入によりユーザが入手可能なものとする。
再生画面の表示サイズ フルスクリーンとする。

続いて測定方法です。

測定方法 内容
a) 本測定法が指定する動画ファイルを読み出しながら連続再生し、
バッテリ動作開始からシャットダウンまたは休止状態に移行するまでの時間を測定する。
b) デスクトップ画面の表示を行った状態で放置し、
バッテリ動作開始からシャットダウンまたは休止状態に移行するまでの時間を測定する。

バッテリ動作時間は、測定法a),b)で得られた動作時間を用いて以下の式で算出します。

{ 測定法 a) + 測定法 b) } ÷ 2

この手順から得られる数値がカタログに記載されています。
測定の仕方で有利にも不利にもなりそうな気もしますが、
数値が2倍になったりはしないでしょう。

この項だけ意識的に”バッテリ”としています。
他の箇所は全て”バッテリー”と表記しました。

いずれも表記としては誤りでありませんが、
JIS Z8301 「規格票の様式および作成方法」”によると
3音以上の場合には語尾の長音符”ー”は省くとのこと。

なので、上記のような規格の場合は”バッテリ”を使用していると思われます。
ふつうは”バッテリー”って言ってますよね。
ちなみに私は英語の発音だと”バチュリィ”って聞こえます。

バッテリーは劣化する

バッテリーの劣化

バッテリーの短所は、100%近いバッテリー残量で、
高温に晒されると劣化が進行することです。

つまり、極端に言うと
ACアダプタ繋ぎっぱなし&フル充電状態で、
ノートパソコンをガンガン使うとバッテリー死にますよ。

ということになります。

ですが、パソコンを外に持ち出して仕事をするビジネスマンや
カフェでレポートを書いている学生さん以外は、
ノートパソコンでも自宅もしくは電源のある場所で
使うことが多いのではないでしょうか。

そうするとACアダプタ繋ぎっぱなしになり、
バッテリーの劣化がどんどん進行してしまいます。

また、ほとんどノートパソコンを使わない場合は
逆にコンセントから抜いたまま放置され、
過放電になり劣化します。

バッテリーが劣化したら

劣化が進行して駆動時間が短くなった場合、
着脱可能であり予備バッテリーが市販されていれば
新しく購入できます。

内蔵バッテリーでも補修部品として購入できれば
保証はなくなるかもしれませんが、
自力で新しいバッテリーと交換できます。

しかし、交換のためのバッテリーが入手できず、
メーカーの修理サービスしか手段がない場合は、
高額の出費になってしまします。

新品のノートパソコンを購入する場合、
購入時点でのバッテリーの劣化を気にする必要はありません。
中古品を購入する場合、以前の所有者がどのように使っていたかによって、
バッテリーの劣化状態が変わります。

購入前にBattery Reportなどバッテリーの劣化状態が分かる情報の入手を、
もしくはその中古品のバッテリーの入手性も確認できると良いかと思います。

もしあなたが家の中の決まった場所で、
電源を繋ぎっぱなしで使用し、たまに移動する程度であれば、
バッテリーの劣化は気にする必要はありません。

しかしながら、ノートパソコンの購入の目的が、
電源のない場所でのパソコン使用であるならば、
バッテリーの劣化は、他の要素と同様かそれ以上に重要な項目になります。
そもそも電源が入らないと何もできないのですから。

バッテリーの劣化状態確認方法

Windowsの7, Windows8, Windows8.1, Windows10場合

・「スタートメニュー」で右クリック
・「ファイル名を指定して実行(R)」を選択
・名前の入力欄に”cmd“と入力する。
・コマンドプロンプトが立ち上がるので、”powercfg/battery report“と入力する。

そうするとC:\User直下に
Battery report.html”というファイルがが作成されますので
これを開きます。

macOSの場合

「アップルメニュー」>「システム環境状態」>「バッテリー」で確認します。

一般的にいずれの場合もバッテリの容量は新品時から80%以下になると
劣化したと考えられ、交換を考える必要が出てきます。

まとめ

中古のノートパソコンを購入する場合、
使用目的によってはバッテリの劣化状態はとても重要な要素になります。
購入の際は、できるだけ情報を集めて購入することをお勧めします。

以前中古のiphoneを購入した時、
店員さんがバッテリの詳細を見せてくれました。
中古のノートパソコンの情報にはスペック、外観の傷などは
ありますが、バッテリーの情報はありません。

値札などにバッテリーの情報も
記載されるようになってほしいです。

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