Surface GoにWindows11をインストールする

PC

じゃんぱらで21,980円(税込)で購入した中古の初代Surface Go。
スペックは、CPU:Pentium Gold、メモリ:4GB、ストレージ:64GB
使ってみた感じ、基本的な動作はとてもスムーズです。
さすがMicrosoft。

当然ながら、使用するアプリケーションや、
取り扱うデータによって、動作は重くなると思います。

そんなSurface Goですが、Windows11の対応機種には入っていません。
ですが、Microsoftから非対応機種へのインストール方法が公開されているので、
インストールしたくなりますよね。

今回はSurface GoへWindows11をインストールするお話です。

中古品の状態チェック

中古品ですので、製品の劣化状態のチェックを行いました。
チェックした点は、バッテリー、ディスプレイ、外観です。

バッテリーの容量

コマンドプロンプトから、powercfg/batteryreportと入力し、
バッテリーがどのくらい劣化しているかを調べます。

出力されたBattery reportによると、

項目容量充電容量
DESIGN CAPACITY 26,128mWh 100%
FULL CHARGE CAPACITY25,056mWh95.9% [-4.1%]

フル充電で設計値の95.9%ありました。
中古品ですが、バッテリーの状態は良いようです。

ディスプレイの状態

画面を黒、白、灰、シアン、マゼンダ、イエローとして、
目視ですが、ムラや、ドット抜けを調べてみました。
気になるほどのムラはなく、ドット抜けもありませんでした。

表示色表示表示色表示

R:0
G:0
B:0
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sfg-black-1-1024x683.jpgシアン
R:0
G:255
B:0
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sfg-cyan-1024x683.jpg

R:255
G:255
B:255
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sfg-white-e1643350358616-1024x683.jpgマゼンタ
R:255
G:0
B:255
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sfg-magenta-1024x683.jpg

R:128
G:128
B:128
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sfg-gray-e1643350440379-1024x683.jpgイエロー
R:255
G:255
B:0
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sfg-yellow-1024x683.jpg
※液晶のムラを確認するためなので、色調等は少し調整しています。

外観のキズ

frame chip 1

フレームの角が左右2箇所欠けています。
外観に傷があることで、
値段が安くなっているようです。

ディスプレイのガラス部分には
欠け、ひびなどは、ありませんので、
画面表示には影響ありません。

frame chip 2

マグネシウムのフレームがここまで
ダメージを受けても、傷がつかないほど
Corning® Gorilla® Glass 3の強度は
優れているようです。

それにしても、この損傷。
何をしたんでしょうか・・・

製品仕様

冒頭にお話ししたように、
Surface Goは、Windows11の対象機種に含まれていません。
ですが、以下の製品仕様からわかるように、
Windows11のシステム要件は満たしています。

項目Surface GoWindows11
CPUIntel® Pentium® Gold Processor 4415Y
1.60 GHz 2コア
1 GHz 以上で 2 コア以上の
64 ビット互換プロセッサまたは SoC
メモリ4GB4GB
ストレージeMMC ドライブ:64GB64 GB 以上の記憶装置
グラフィックアクセラレータIntel® HD Graphics 615
DirectX 12対応
DirectX 12 以上
(WDDM 2.0 ドライバー)
ディスプレイ10 インチ PixelSense™ ディスプレイ
1800 x 1200 (217 PPI)
対角サイズ 9 インチ以上で8 ビット カラーの
高解像度 (720p) ディスプレイ
システムファームウェアUEFIUEFI
セキュアブート対応対応
TPM2.02.0
Surface Go 3 - 最もポータブルな 2-in-1 タブレット & ノート PC - Microsoft Surface
より高速な インテル® Core™ i3 プロセッサ、タッチスクリーン、終日使えるバッテリー、タブレットからノート PC までの多機能性がある Surface Go 3 は、宿題やストリーミングなどに最適です。 

eMMCembedded Multi Media Card
マルチメディアカードをBGAの形に収めたもので、転送速度は400MB/s。
SSDと同じく、半導体素子に記録するタイプのストレージです。
BGAというのはBall Grid Arrayの略で、電子部品を基板に取り付けるための形態であり、
基板に直接はんだ付けされているため、交換できません。

ちなみにマルチメディアカードは、古くからあるメモリーカードの一つで、
SDカードと同じ形状をしています。
メモリーカードとしてのマルチメディアカードは、ほとんど見ませんが、
eMMCは、後継機種のSurface Go 2、3、Chrombookなどにも採用されています

Surface Go 2 と比べる

後継機種であるSurface Go 2はWindows11対象機種なのですが、
Surface Goとの差は、CPU(グラフィックアクセラレータ含む)と画面サイズ程度。

そこでCPUを比べてみると以下の通り。
OSの動作要件に影響するほどの
差ではないように思います。

CPU項目Pentium Gold 4415Y (Surface Go)Pentium Gold 4425Y (Surface Go 2 )
コア数22
スレッド数44
プロセッサーベース動作周波数1.6GHz1.7GHz
リソグラフィー14nm14nm
キャッシュ2 MB Intel® Smart Cache2 MB
プロセッサーグラフィックスインテル® HD グラフィックス 615インテル® UHD グラフィックス 615
DirectX対応1212
インテル製品の仕様
インテル® 製品の仕様や機能、対応する製品が分かるクイック・リファレンス・ガイド。開発コード名での検索も可能です。プロセッサー、デスクトップ・ボード、サーバー製品、ネットワーキング製品などを比較できます。

Intel® Pentium® Gold はcore i系のコア、もう一つの
Intel® Pentium® Silver はAtom系のコアを使用したCPUです。
位置づけとしては、Celeron以上、Core i3以下ということです。

昔のPentiumが高価で買えなくて、K6やMⅡに走っていた身からすると、
少し扱いが悲しいですね。

Windows11をインストール

PC正常性チェック

PCcheck1

Windows11インストール前に
PC正常性チェックを行ってみました。

[ 今すぐチェック ]を押して
チェックを行います。

PCcheck2

チェックの結果、システム要件を
満たしていませんでした。
正しい結果です・・・

チェックで引っかかった箇所は、
やはりCPUの型番です。

回復ドライブの作成

いろいろ手を加えて、立ち行かなくなった時のために、
回復ドライブを作成しておきます。

Surface Goには、USB Type-Cしかありません。
回復ドライブを作成する場合は、
USB Type-Cで接続可能な、USBメモリなどが必要になります。
回復ドライブの作成には、16GBのUSBメモリが必要です。

Surface の USB 回復ドライブの作成と使用 (microsoft.com)

CPUリストを回避する

ThinkPad X240にWindows11をインストールした時と同じように、
レジストリエディタを立ち上げ、レジストリを編集します。
Microsoftさまさまです。

regedit1

レジストリエディタで、
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup
開いてみましたが、MoSetupがありません。

regedit2

Setup以下に
MoSetupを新規作成します。

作成したMoSetup内に
以下の内容を追加します。

名前:AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU
種類:REG_DWORD
値 :1

Windows11をインストール

インストールメディアを作成し、
インストールを行います。

setup1

セットアップを実行すると、
ライセンスの確認があるので、
同意します

setup2

途中、警告が出て脅されますが、
心を強く持って、承認します。

setup3

インストールを開始すると、
あとは待つのみ。

しばらく放っておいたら、
次に画面を見た時は、
Windows11のデスクトップ画面に
なっていました。

まとめ

Surface Goに、Windows11をインストールしました。
レジストリを編集する必要がありますが、
特に問題なくインストール可能です。

インストール時のCPUチェックが回避できれば、
問題ないのはいいとして、
Windows11非対応のSurface Go と
Windows11対応のSurface Go 2。

仕様の比較で見たように、
両者に対応、非対応を決定付けるような
差があるようには思えません。
なぜSurface Goは外れてしまったんでしょう???


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