VAIO typeP / 唯一無二のUMPC

PC

VAIO typePは2009年に発売、オーナーメードで購入しました。
スペックは選べる中で最高ランクのCPU AtomZ550
ストレージは節約してSSD 64GB
オプションでBluetoothマウスもセット。
占めて(*o*)円。

ご存じの方も多いと思いますが、
ぜひ紹介したいのでお付き合いください。

製品の特長

2008年発売当時の状況

vaio-mb

時はネットブック全盛期。
CPUにAtomが使われ、ASUSのEee PCなどが
低価格で売られていました。
昔のCompaqの100ドルPCみたいな感じでしょうか。

私にとってASUSといえばマザーボードメーカー
だったので不思議な感じでした。
今ではスマートフォンも出していますよね。

そんな中発表されたVAIO typePは、圧倒的に他社のUMPCUltra-Mobile PC)よりも断然カッコ良かった。
あまりのカッコ良さに、友人に「凄いよね?」って聞いてしまいました。

美しいデザイン

細長く光沢のある天板に、銀色のVAIOの文字。
”ポケットスタイルPC”と呼ばれる、
頑張ればジーンズのポケットに収まるかもしれない超小型のサイズ。

他のメーカーならば、質実剛健、白物家電といったデザインになるところが、
おしゃれで、上質なたたずまいとなっています。
オーナーメードでは天板4色だけでなく、色柄3パターン、
キーボードの色もシルバーorダークブラウンから選択できました。

今でも通用するデザインだと思います!

87%フルサイズのキーボード

vaio-keyboard

245mm×120mmのサイズに目一杯の大きさの
キーボードが搭載されています。

ポインティングデバイスは
タッチパッドではなく、ThinkPadのような
スティック状のものが採用されています。

キーピッチ19mm程度のキーボードをフルサイズと言うようです。
本製品のキーピッチは約16.5mm。
フルサイズではありませんが、
横向きiPadのソフトウェアキーボードのサイズくらいあります。

詳細な仕様

以下が製品仕様の詳細です。
Windows Vista,7,10のシステム要件も併記しました。

OSのシステム要件だけ見ると、
Windows10も満足してますよ?

モデル VGN-P91HS | オーナーメードモデル
(OS:Windows Vista)
Windows Vista
Capable PC
Windows 7
システム要件
Windows10
システム要件
CPU インテル Atom プロセッサー Z550
(HTテクノロジー対応、拡張版 Intel
SpeedStep テクノロジー搭載) 2GHz
1 GHz 1 GHz 以上
32ビット(x86)または
64ビット(x64) CPU
1 GHz 以上のプロセッサ
または SoC
メインメモリー 2GB(オンボード)
DDR2 SDRAM(533MHz)
1GB 1 GB (32 ビット) または
2 GB (64 ビット)
1 GB (32 ビット) または
2 GB (64 ビット)
グラフィック
アクセラレータ
インテル グラフィックス・
メディア・アクセラレーター 500
(チップセットに内蔵)
DirectX 9対応(WDDM 1.0)
DirectX 9 対応 DirectX 9 以上および
WDDM 1.0 ドライバー
DirectX 9 以上および
WDDM 1.0 ドライバー
液晶表示装置 8型ウルトラワイド
解像度: UWXGA 1600×768ドット
TFTカラー液 晶LEDバックライト・ARコート
800 x 600
ストレージ SSD 約64GB(64GB×1)(Serial ATA) 15 GB 16 GB (32 ビット OS)
または 20 GB
(64 ビット OS)
16 GB (32 ビット OS)
または 20 GB
(64 ビット OS)
USB Hi-Speed USB(USB 2.0)×2
ネットワーク
(LAN)
ワイヤレスLAN 内蔵(IEEE 802.11a/b/g・
IEEE 802.11n ドラフト準拠、
WPA2対応、Wi-Fi適合)
Bluetooth 機能 内蔵(Bluetooth 2.1+EDR準拠)

CPU

vaio-atom

AtomというCPUは2008年に発表された、
主にモバイルインターネット端末など向けの
小型、低消費電力CPUです。

インテルのサイトによると、
マイクロサーバー向け、高密度ネットワーク・エッジ向け
との記載があります。
Atomの名を冠したCPUは、パソコンやタブレットに
使用するCPUではなくなっているようです。

Atom Z550はオーナーメードで選択できる中で、
最速のCPUでした。

メインメモリー

vaio-memory

オンボードで2GBです。
オンボードのみで、増設スロットもないため、
メモリを増やすことはできません。
Windows Vistaの最低要件が512MB以上です。
メモリの量は多いに越したことはありませんが、
仕様上は十分です。

グラフィックアクセラレータ

vaio-chipset

インテル グラフィックス・メディア・
アクセラレーター 500
が搭載されています。
現在の同じような小型PCでは
CPUにグラフィックアクセラレータが
統合されている場合が多いですが、
この製品ではチップセット側に内蔵されています。
昔のVIAやSISみたいな感じですかね。

機能として、動画の再生支援機能があります。
確かに動画再生はカクカクしたりせず、
見ることができました。

ストレージ

vaio-drive

現在主流となっているSSDを選択しています。
ラインナップとしてはHDDモデルもあり、
高速化のためにHDD⇒SSD化が行われていました。

ZIF(Zero Insertion Force)コネクタというもので
接続されています。
このコネクタを採用しているSSDは少なく、
交換しようとしても、選択肢があまりありません。

使ってみた感想

致命的な欠点

遅いんです。

唯一のそして致命的な欠点じゃないか思います。
ほぼ最高スペックで注文したにも関わらず、
プリインストールされているWindows Vistaが既に辛い。

そのため世の中ではWindows xp化が盛んになり、
本家からもxp版が発売されました。
Windows7が出た際に、OSのアップグレードを行ったところ、
Vistaよりもそこそこ使えたような気がします。

私はWindows8.1までなんとか使用していましたが挫折。
世の中にはWindows10まで入れている方もいらっしゃいます。

今後の見通し

今はスマートフォンやタブレットがあるため、
VAIO typePのような製品は、あまり求められないかもしれません。
ですが、あれほど”物”として欲しいと思ったPCは、
なかなかありません。

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