VAIO typePは2009年に発売、オーナーメードで購入しました。
スペックは選べる中で最高ランクのCPU AtomZ550、
ストレージは節約してSSD 64GB、
オプションでBluetoothマウスもセット。
占めて(*o*)円。
ご存じの方も多いと思いますが、
ぜひ紹介したいのでお付き合いください。
製品の特長
2008年発売当時の状況
![vaio-mb](https://tobiinu.com/wp-content/uploads/2021/10/MB.jpg)
時はネットブック全盛期。
CPUにAtomが使われ、ASUSのEee PCなどが
低価格で売られていました。
昔のCompaqの100ドルPCみたいな感じでしょうか。
私にとってASUSといえばマザーボードメーカー
だったので不思議な感じでした。
今ではスマートフォンも出していますよね。
そんな中発表されたVAIO typePは、圧倒的に他社のUMPC(Ultra-Mobile PC)よりも断然カッコ良かった。
あまりのカッコ良さに、友人に「凄いよね?」って聞いてしまいました。
美しいデザイン
細長く光沢のある天板に、銀色のVAIOの文字。
”ポケットスタイルPC”と呼ばれる、
頑張ればジーンズのポケットに収まるかもしれない超小型のサイズ。
他のメーカーならば、質実剛健、白物家電といったデザインになるところが、
おしゃれで、上質なたたずまいとなっています。
オーナーメードでは天板4色だけでなく、色柄3パターン、
キーボードの色もシルバーorダークブラウンから選択できました。
今でも通用するデザインだと思います!
87%フルサイズのキーボード
![vaio-keyboard](https://tobiinu.com/wp-content/uploads/2021/10/type-P-key.jpg)
245mm×120mmのサイズに目一杯の大きさの
キーボードが搭載されています。
ポインティングデバイスは
タッチパッドではなく、ThinkPadのような
スティック状のものが採用されています。
キーピッチ19mm程度のキーボードをフルサイズと言うようです。
本製品のキーピッチは約16.5mm。
フルサイズではありませんが、
横向きiPadのソフトウェアキーボードのサイズくらいあります。
詳細な仕様
以下が製品仕様の詳細です。
Windows Vista,7,10のシステム要件も併記しました。
OSのシステム要件だけ見ると、
Windows10も満足してますよ?
モデル | VGN-P91HS | オーナーメードモデル (OS:Windows Vista) |
Windows Vista Capable PC |
Windows 7 システム要件 |
Windows10 システム要件 |
CPU | インテル Atom プロセッサー Z550 (HTテクノロジー対応、拡張版 Intel SpeedStep テクノロジー搭載) 2GHz |
1 GHz | 1 GHz 以上の 32ビット(x86)または 64ビット(x64) CPU |
1 GHz 以上のプロセッサ または SoC |
メインメモリー | 2GB(オンボード) DDR2 SDRAM(533MHz) |
1GB | 1 GB (32 ビット) または 2 GB (64 ビット) |
1 GB (32 ビット) または 2 GB (64 ビット) |
グラフィック アクセラレータ |
インテル グラフィックス・ メディア・アクセラレーター 500 (チップセットに内蔵) DirectX 9対応(WDDM 1.0) |
DirectX 9 対応 | DirectX 9 以上および WDDM 1.0 ドライバー |
DirectX 9 以上および WDDM 1.0 ドライバー |
液晶表示装置 | 8型ウルトラワイド 解像度: UWXGA 1600×768ドット TFTカラー液 晶LEDバックライト・ARコート |
- | - | 800 x 600 |
ストレージ | SSD 約64GB(64GB×1)(Serial ATA) | 15 GB | 16 GB (32 ビット OS) または 20 GB (64 ビット OS) |
16 GB (32 ビット OS) または 20 GB (64 ビット OS) |
USB | Hi-Speed USB(USB 2.0)×2 | - | - | - |
ネットワーク (LAN) |
- | - | - | - |
ワイヤレスLAN | 内蔵(IEEE 802.11a/b/g・ IEEE 802.11n ドラフト準拠、 WPA2対応、Wi-Fi適合) |
- | - | - |
Bluetooth 機能 | 内蔵(Bluetooth 2.1+EDR準拠) | - | - | - |
CPU
![vaio-atom](https://tobiinu.com/wp-content/uploads/2021/10/cpu-atom.png)
AtomというCPUは2008年に発表された、
主にモバイルインターネット端末など向けの
小型、低消費電力CPUです。
インテルのサイトによると、
マイクロサーバー向け、高密度ネットワーク・エッジ向け
との記載があります。
Atomの名を冠したCPUは、パソコンやタブレットに
使用するCPUではなくなっているようです。
Atom Z550はオーナーメードで選択できる中で、
最速のCPUでした。
メインメモリー
![vaio-memory](https://tobiinu.com/wp-content/uploads/2021/10/memory.png)
オンボードで2GBです。
オンボードのみで、増設スロットもないため、
メモリを増やすことはできません。
Windows Vistaの最低要件が512MB以上です。
メモリの量は多いに越したことはありませんが、
仕様上は十分です。
グラフィックアクセラレータ
![vaio-chipset](https://tobiinu.com/wp-content/uploads/2021/10/MB-chipset.png)
インテル グラフィックス・メディア・
アクセラレーター 500が搭載されています。
現在の同じような小型PCでは
CPUにグラフィックアクセラレータが
統合されている場合が多いですが、
この製品ではチップセット側に内蔵されています。
昔のVIAやSISみたいな感じですかね。
機能として、動画の再生支援機能があります。
確かに動画再生はカクカクしたりせず、
見ることができました。
ストレージ
![vaio-drive](https://tobiinu.com/wp-content/uploads/2021/10/HDD-e1634825993991.png)
現在主流となっているSSDを選択しています。
ラインナップとしてはHDDモデルもあり、
高速化のためにHDD⇒SSD化が行われていました。
ZIF(Zero Insertion Force)コネクタというもので
接続されています。
このコネクタを採用しているSSDは少なく、
交換しようとしても、選択肢があまりありません。
使ってみた感想
致命的な欠点
遅いんです。
唯一のそして致命的な欠点じゃないか思います。
ほぼ最高スペックで注文したにも関わらず、
プリインストールされているWindows Vistaが既に辛い。
そのため世の中ではWindows xp化が盛んになり、
本家からもxp版が発売されました。
Windows7が出た際に、OSのアップグレードを行ったところ、
Vistaよりもそこそこ使えたような気がします。
私はWindows8.1までなんとか使用していましたが挫折。
世の中にはWindows10まで入れている方もいらっしゃいます。
今後の見通し
今はスマートフォンやタブレットがあるため、
VAIO typePのような製品は、あまり求められないかもしれません。
ですが、あれほど”物”として欲しいと思ったPCは、
なかなかありません。
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